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マルタ水産 相澤 信幸
「閖上の赤貝がわたしたちと未来をつないでくれました

ひとつひとつをさばいて活きのいいものを厳選
マルタ水産は、震災以降に移った仮設工場で水産加工食品を生産しています。工場の一角にある小さな部屋で、大量の貝をひとつひとつ手作業でさばいていきます。この作業において、生きている活きのいい貝だけを選別します。鮮度が落ちた貝は、固くなり味が落ちてしまいます。手作業でないと見分けることが難しいのです。

閖上の赤貝は日本一
赤貝から溢れ出すびっくりするぐらいに赤い液体。この色の正体は人間の血液にも含まれているヘモグロビンです。日本一の呼び声が高い閖上の赤貝は、色、香りが素晴らしく、身は肉厚でありながらもぷりっとした歯ごたえ。全国の高級割烹・料亭・高級寿司店などが求めて止まない逸品です。

トロとばの異名を持つ脂がたっぷり乗った鮭とば
鮭とばは銀鮭という品種を使用されています。普段は刺身等に使用される品種なので、干物とは思えないジューシーさがあります。太陽の光を浴びてきらきらと輝く脂、トロとばと呼ばれるゆえんです。

津波にも負けなかった赤貝からもらった生きる力とつながり
(有限会社 マルタ水産 代表取締役 相澤 信幸) 閖上港では数多くの魚介類が揚がっていました。ところが、震災以降はほとんど手に入らなくなりました。その中で、救世主のように生きていたのが赤貝です。それを発見した漁師も思わず笑顔になりました。赤貝のおかげで、私たちは製品を作り続けることができたのです。閖上の赤貝がわたしたちと未来をつないでくれました。このつながりをこれからも絶やさないよう、皆様に喜んでもらえる製品を作り続けていきます。